INTRODUCTION

BABEL LABELが未来を描くオムニバス映画

未来は、何処へいってしまうのか。3人の監督が見つめる先にはー。

映画『デイアンドナイト』『青の帰り道』など、話題作が続いている映像ディレクター集団 BABEL LABEL。今注目を浴びている彼らが、オリジナル映画製作プロジェクト<BABEL FILM>を始動させ、実力派俳優たちが集結した。BABEL FILM 第1作目となる今作『LAPSE(ラプス)』は、3篇から成る未来を描く物語。

志真健太郎が監督・脚本を務める『SIN』は、2082年を舞台に、幼少期にシミュレーションで見た自分の暗い未来が現実化し、苦悩する男を描く。栁俊太郎、内田慈、比嘉梨乃、平岡亮、林田麻里、手塚とおるが出演。
アベラヒデノブが監督・脚本・主演を務める『失敗人間ヒトシジュニア』は、クローンと人間が共存する2050年を舞台に、自分がクローン人間の失敗作だったと知らされる男を描く。W主演に中村ゆりか、出演者は他に、清水くるみ、ねお、信江勇、根岸拓哉、深水元基が名を連ねている。
HAVIT ART STUDIOが監督・脚本を務める『リンデン・バウム・ダンス』は、AIに医療が委ねられた2038年を舞台に、AIと人間の関係に疑問を抱く女子大生を描く。SUMIRE、小川あんが出演。

志真健太郎は、2010年に映画監督・藤井道人と共にBABEL LABELを立ち上げ、自主的に映画や演劇を作り続けてきた。東日本大震災後の被災地、自動車会社のリコール問題、女性活躍推進など社会的な題材を取り上げ、強いメッセージを込める作品が多く、今作では「政府による教育管理」に苦しむ一人の青年を描いている。
アベラヒデノブは、映画『想像だけで素晴らしいんだ -GO TO THE FUTURE-』(19)など監督・脚本家として、園子温監督のスマホ映画『うふふん下北沢』(17・主演)など俳優としてマルチな活躍を見せている。今作では、ただ単に否定されるクローンという存在への疑問を「クローンと人間が共生する世界」に反映させ、自ら演じた。
HAVIT ART STUDIOは、Hip HopのMVで存在感を示してきた映像制作チーム。2017年にBABEL LABELに加入し、今作が映画デビュー。メンバーである今野里絵が監督・脚本、大橋尚広が撮影監督を務める。「人工知能」や「尊厳死」などのテーマを扱いながら、どこか儚さのある閑かな映像は、女性ならではの目線を感じさせる作品となっている。

未来は、何処へいってしまうのか。人はラプス(=時の経過)の中で、未来に期待も不安も抱いている。
3監督は未来世界を自由に想像しながら、そこに生きる人間の内面をいかに描くかを徹底した。未来に抗う人たちの、強さと弱さが交差して、揺らぐ心模様が描き出されている。
未来になぞらえた3篇のメッセージは現在に投げかけられており、今見て欲しい物語である。

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STORIES

監督:志真 健太郎
出演:栁俊太郎、内田慈、比嘉梨乃、平岡亮、林田麻里、手塚とおる

政府による教育管理が進んだ2062年。5歳のアマは政府公認の教育機関エルサに呼び出される。
「20年後…アマ君はお母さんを殺す。その確率が高いんだ」
エルサによって見せられたシミュレーションには、犯罪に手を染め、大切な人たちを傷つけてしまう、自分の暗い未来が映っていた。アマは告知された自分の未来に抗いながら、必死に生きていく。友人や親、好きな女性とともに運命は少しずつ変化し、運命の25歳の誕生日を迎える。

監督:アベラヒデノブ
出演:アベラヒデノブ、中村ゆりか、清水くるみ、ねお、信江勇、根岸拓哉、深水元基

クローンと人間が共生する2050年。20歳になった大学生のヒトシジュニアは突然、自分がクローン人間の失敗作なのだと聞かされ、彼女にも振られ、絶望の淵に立たされる。隣に現れたのは美女・初美(ハッピー)。初美も同じく親に捨てられた、クローンの失敗作だった。20歳を迎えたクローンは、クローン元の人間に捨てられると国に回収され、廃棄されるという。ヒトシジュニアは生きるため、育ての親を殺し、戸籍を奪う決断を迫られる。

監督:HAVIT ART STUDIO
出演:SUMIRE、小川あん

人間が人工知能に医療を委ねている2038年。大学生のヨウは夢を見ていた。人工知能Satiによる延命治療を受けている、10年間寝たきりの祖母の若い頃を想像し、一緒に深夜のダンスホールで踊っている夢。そこは色どり豊かな、音楽世界だった。ヨウは何でも分かっているように振舞うSati、それを頼りきっている家族に苛立ちを募らせていた。人工知能の法律改正によって祖母の延命中止が決まると、ヨウは大きな行動に出る。

STAFF

  • 「SIN」監督・脚本志真健太郎

    映画監督・演出家。1986 年生まれ、千葉県出身。制作会社勤務を経て、2010 年に自主映画を製作してきた藤井道人と BABEL LABEL を立ち上げ。
    映画、MV・ライブ映像、ドキュメンタリー、舞台演出と、多方面で活躍。ドキュメンタリックな演出やユニークな企画力が評価を受け、又吉直樹 企画・構成のソニーAROMASTIC「元、落語家 ~話が下手な元噺家のハナシ~」 (17)、サントリー烏龍茶「新・竜兵会の掟」(18)、CONVERSE「ゾンビコンバース」(18)、Y! mobile「恋のはじまりは放課後のチャイムから」(18)など話題の CM・Web 動画を手がける。現在、オリジナルの長編映画を企画している。

  • 「失敗人間ヒトシジュニア」監督・脚本アベラヒデノブ

    映画監督・脚本家・俳優。1989年ニューヨーク生まれ、大阪府出身。監督・脚本・主演「死にたすぎるハダカ」(12)が2012年モントリオール・ファンタジア映画祭入賞他、受賞歴多数。
    俳優として園子温監督のスマホ映画「うふふん下北沢」(17・主演)など映画・CM・舞台で活躍しながら、脚本家として「青の帰り道」(18/藤井道人 監督)、監督として映画「想像だけで素晴らしいんだ-GO TO THE FUTURE-」(19/山本圭壱 主演)、広告作品にMINTIA「珠玉のおつかれさまムービー」(18)、バンホーテン「ガラスの仮面WEB限定ムービー」(17)など。人間のもがきをコミカルに描いて共感を呼んでいる。今作では主演も務める。

  • 「リンデン・バウム・ダンス」監督・脚本HAVIT ART STUDIO

    気がついたら名前だけがひとりでに歩き出し、姿も形もわからないままのHAVIT ART STUDIO。
    2013年頃から夜な夜なビデオカメラ片手に街へ繰り出し、ディレクションから撮影まで全てを一貫して行ってきた。時にはグラフィックデザインやアート作品なども手がけ、常に”表現”そのものを追求している。
    今まで撮影したミュージックビデオは250曲以上に及び、手がけたアーティストもKOHHやV6など多岐にわたる。
    2017年、映像のさらなる可能性を求めてBABEL LABELに加入。今作が映画デビューとなり、メンバーの今野 里絵が脚本・監督、大橋 尚広が撮影監督を務める。

プロデューサー:山田久人/藤井道人
撮影:石塚将巳/佐藤匡/大橋尚広 照明:水瀬貴寛 美術:遠藤信弥 録音:吉方淳二/西垣太郎 音楽:岩本裕司/河合里美 助監督:滑川将人/大堀峻 編集:磯部今日平 CG:関愼太朗 装飾:澤田望 美術助手:湯本愉美 衣装:安本侑史 ヘアメイク:白銀一太/細野裕之/中島彩花 撮影助手:高橋潔/後藤あゆみ/赤松亨/鶴原優子/秋戸香澄/雨宮秀宜/田島学 照明助手:福地賢治/横山淳/小田部将弥 ヘアメイク応援:岡本紀子/鍵山あきこ/河本花葉 制作:玉木南美/歌谷康祐/舞木ひと美/江毓軒/フミヤアリミツ/小座間陸 デザイン:梶生彩奈 スチール:市川唯/坂功樹/柳瀬渉 宣伝:矢部紗耶香/平井万里子 アシスタントプロデューサー:大橋和実
製作:BABEL LABEL 配給:アークエンタテインメント

THEATER

2.16より渋谷アップリンクほか全国順次公開

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